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コワーキングスペースとは?シェアオフィスとの違いやメリット・注意点を解説

コラム

2024.08.08

近年、テレワークの普及やダイバーシティの推進により、コワーキングスペースへの関心が高まっています。

コワーキングスペースは、低コストで便利な場所に仕事場を確保できるため、気兼ねなく作業や会議を行えます。さらに、人脈を広げて新たなビジネスチャンスを得ることも可能です。

一方、コワーキングスペースに関して、シェアオフィスとの違いや利用できるサービス、注意点などについて疑問をお持ちの方もいるかもしれません。

この記事では、コワーキングスペースの特徴・メリット・注意点・料金体系などについて詳しく解説します。コワーキングスペースに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

 

コワーキングスペースとは

コワーキングスペースとは

コワーキングスペースとは、多くの人が共有(シェア)して利用する空間のことです。

Co(共に)」「working(働く)」「Space(空間)」という言葉から成り立っており、会社員やフリーランス、起業家、主婦、学生など、職業に関係なくさまざまな人が仕事や勉強に利用しています。

近年、働き方改革の影響もあってコワーキングスペースの需要が増加しており、202212月時点で全国に*2,129施設が存在しています。

*一般社団法人大都市政策研究機構 調査研究レポート(第6回)「日本のコワーキングスペースの拡大」(202212月版)より

 

コワーキングスペースとレンタルオフィスやシェアオフィスとの違い

レンタルオフィスとは貸事務所のことを指し、契約者のみが利用できる点がコワーキングスペースと異なります。レンタルオフィスは個室であることが多く、主に法人が利用します。

一方でシェアオフィスとは、コワーキングスペースのようにさまざまな人や企業が共有して利用するスペースです。ただし、オフィス機能をより重視して個室も多く用意されています。

 

コワーキングスペースを利用するメリット

コワーキングスペースを利用することで、環境の整った仕事場を低コストで確保できます。1人での作業だけでなく、打ち合わせや会議、さらには異業種の人との交流も可能です。

コワーキングスペースのメリットを理解することで、他の施設と比較して自分のニーズに最適な選択肢かどうか判断しやすくなります。

ここでは、コワーキングスペースを利用するメリットを5つご紹介します。

 

低予算で仕事場を確保できる

コワーキングスペースを利用するメリットの一つに、低予算で仕事場を確保できることが挙げられます。

例えば、賃貸マンションを仕事場として借りる場合、敷金・礼金・前家賃などの初期費用に加え、家賃・通信費・水道光熱費などのランニングコストがかかります。さらに、デスクや椅子、インターネット回線、プリンターなどの設備費用や引っ越し費用も必要になります。

初期費用だけでも数十万円かかり、ランニングコストは月に10万円を超えることも少なくありません。

一方でコワーキングスペースの場合、初期費用(入会金)は13万円程度、月額費用も5,0003万円程度で利用できます。そのため、高額な初期費用やランニングコストをかけずに仕事場を確保することが可能です。

 

仕事に必要な設備がそろっている

コワーキングスペースには、デスクや椅子、プリンター、インターネット回線など、仕事に必要な設備がそろっています。また、複合機・シュレッダー・ペン・紙・PCモニターなども用意されている場合が多く、不便さを感じることはほとんどありません。

さらに、施設によっては会議室や個室ブース、休憩コーナーも完備されています。

そのため、仕事に必要な設備や道具を新たに購入する必要もほとんどなく、パソコンや必要な資料を持ち込むだけで、すぐに仕事を始めることができます。

このように、仕事に必要な環境が整っている点がコワーキングスペースの大きなメリットといえます。

 

新たな人脈やコミュニティを構築できる

コワーキングスペースを利用することで、新たな人脈やコミュニティを築ける可能性があることもメリットの一つです。ビジネスマンや起業家、フリーランスなどのさまざまな人が集まるため、交流の機会が多いのです。

異業種の人と交流すると、多くの刺激を受けることができます。仕事の考え方や取り組み方、インスピレーション、アイデアなど、有益な情報もたくさん得られるでしょう。

さらに、人脈やコミュニティを通じて新たなビジネスチャンスが生まれる可能性もあります。

 

打ち合わせや会議、セミナーに利用できる

コワーキングスペースは、打ち合わせや会議、セミナーに利用できる点もメリットです。

ファミレスやカフェでも打ち合わせや会議は可能ですが、席を確保しなければいけない、長居するのが難しい、周囲の雑音で集中できないなど、さまざまなデメリットがあります。また、適切な場所を見つけるのに時間や手間がかかることもあります。

一部のコワーキングスペースには、会議室・個室・セミナールームが完備されているため、打ち合わせや会議、セミナーなどで利用できます。プロジェクターやホワイトボード、マイク、フリードリンクなどの設備やサービスも用意されています。

コワーキングスペースは、場所探しの手間や時間を省けるだけでなく、じっくりと話し合える環境が整っているのです。

 

気兼ねなく仕事ができる

5つ目のコワーキングスペースのメリットとして、周囲を気にせずに気兼ねなく仕事ができる点が挙げられます。

ファミレスやカフェで仕事をする場合、周囲の騒音や他人の視線に気を取られて集中できないことがあります。特に、複雑な仕事・クリエイティブな作業・締め切りが迫った仕事・ビデオ通話が必要な場合であれば、その影響はより大きくなります。

このような環境では、仕事のパフォーマンスが低下して、収入や評価に影響を及ぼすこともあるかもしれません。

一方、コワーキングスペースでは周囲の人も仕事に集中しており、ファミレスやカフェと比べて雑音が少ないです。そのため、仕事に集中しやすく、高い生産性を維持することができます。

 

コワーキングスペースで提供されるサービス

コワーキングスペースで提供されるサービス

コワーキングスペースで提供されるサービスや設備には、以下のようなものがあります。

 

・フリードリンク

・郵便物の定期転送

・宅配集荷や転送

・電話の取り次ぎ

・法人登記

・社名表示

・ビジネスマッチング

・高速Wi-Fi

・高速有線LAN

・ホワイトボード

・プロジェクター

・スクリーン

・電源コンセント

・仮眠スペース

・会議室のセミナー利用

・共有キッチン

・ロッカースペース

・倉庫スペース

・ラウンジ

・専門家支援(弁護士など)など

※提供されるサービスは施設によって異なる場合があります。

※一部のサービスは有料となることがあります。

 

例えば、法人登記サービスはコワーキングスペースの住所を利用して登記が可能なため、起業や法人設立を検討している方にとって魅力的なサービスでしょう。

また、一部のコワーキングスペースでは、弁護士や会計士、税理士などの専門家によるサポートや紹介も行っています。

このように、サービスや設備が充実しているため、非常に便利です。

 

コワーキングスペースの利用が向いている人

シェアオフィスとは?

コワーキングスペースは、起業を考えている人やクリエイティブな職種の人などに向いています。では、実際にどのような人に向いているのか、詳しく見ていきましょう。

 

起業や独立を考えている人

コワーキングスペースは、起業や独立を考えている人に向いています。

なぜなら、さまざまな職種の人と交流できて、ビジネスに役立つ人脈を築けるからです。さらに一部の施設では、法人登記や専門家によるコンサルティングサービスも提供されています。

また、マンションやオフィスビルを借りるよりも、初期費用やランニングコストを抑えられる可能性があります。

このように、サービスとコストの両面でメリットがあるコワーキングスペースは、起業や独立を目指す人にとっておすすめの環境なのです。

 

クリエイティブな職種の人

Webデザイナーやイラストレーターなど、クリエイティブな職種の人にもコワーキングスペースが適しているでしょう。

なぜなら、さまざまな人との交流を通じ、多くのアイデアを得ることができるからです。

また、自身と同じクリエイティブな職種の人と意見を交換することで、よりクオリティの高い作品が生まれる可能性もあります。

自宅とは異なる環境で作業することで、多くの刺激を受けることができるでしょう。

 

自宅での仕事が難しい人

コワーキングスペースは、自宅での仕事が難しい人にも向いています。

例えば、テレワークをしたいけれど家族に迷惑がかかることを心配している会社員、家事の合間に副業をしたいけれど家では集中できない主婦などが挙げられます。

コワーキングスペースを利用すれば、家族に気を使うことなく、仕事に専念することが可能です。また、ドロップイン(一時利用)であれば、好きなときに施設を利用できます。

 

フリーランスで拠点を必要とする人

営業活動の範囲が広く、複数の拠点を必要とするフリーランスの人にもコワーキングスペースはおすすめです。

多くのコワーキングスペースは、駅近といったアクセスの良い場所にあり、営業前の準備や営業後の作業、打ち合わせなどに便利です。場所によっては、必要なときにすぐ営業先へ訪問することもできます。

また、郵便受けサービスもあるため、自宅の住所を使うのが難しい場合も安心です。

 

コワーキングスペースを利用する際の注意点

コワーキングスペースを利用する際には、席の確保や雑音、セキュリティ、利用制限などに関する注意点があります。注意点を事前に把握して対策を講じることで、より効果的に利用できます。

ここでは、コワーキングスペースを利用する際に注意すべき4つのポイントを確認していきましょう。

 

席が空いていないことがある

フリーアドレス制(好きな席を利用できる)を採用しているコワーキングスペースでは、各会員に固定席はありません。そのため、曜日や時間帯によっては利用者が多く、席を確保するのが難しいことがあります。

席が満席の場合は、仕事や打ち合わせができない可能性があるため注意が必要です。

一部のコワーキングスペースでは、Webサイトで空席情報を確認できるところもありますので、事前にチェックすると良いでしょう。また、席数が少ない施設や利用者が多い日時を避けるなどの工夫も必要です。

 

仕事に集中できない場合がある

コワーキングスペースではさまざまな人が集まり、仕事や情報交換、打ち合わせなどが行われるため、周囲の雑音が集中を妨げることがあります。

ファミレスやカフェと比べると、周囲の視線や雑音は気になりにくいですが、完全な無音というわけではありません。

周囲の雑音や視線が気になる場合は、個室がある施設を選んだり、イヤホンで音楽を聴いたりしながら仕事をすることで、集中力を保つことができます。

 

セキュリティ面にやや不安がある

セキュリティ面に不安があることも、注意すべきポイントの一つです。コワーキングスペースでは、同じ空間を多くの人とシェアするため、情報漏えいや盗難のリスクを完全に回避することはできません。

例えば、席を離れた際にパソコンのデータや貴重品が盗まれる可能性もあります。

会社とは異なり、比較的オープンなスペースであるため、個人情報や機密情報、貴重品の取り扱いには細心の注意が必要です。

席を離れる際には、パソコンにロックをかけたり、資料や貴重品を持ち歩いたりするなどの対策を行いましょう。施設によっては、鍵付きのロッカーが用意されている場合もあります。

 

利用時間に制限が設けられていることもある

コワーキングスペースでは、利用時間に制限が設けられていることがあります。

多くの人が利用できるように「会議室は4時間まで」「セミナールームは3時間まで」と決まっている場合があります。

そのため、施設によっては満足できる時間を十分に利用できないことがあります。

事前に設備やサービスの利用時間に制限がないか確認し、自分の利用条件に合った施設を選ぶことが大切です。

 

コワーキングスペースの料金体系

コワーキングスペースの料金体系は「月額会員制」と「ドロップイン(一時利用)」の2つに分けられます。それぞれの違いを理解し、自分に合ったプランを選びましょう。

 

月額会員制

月額会員制では、毎月定額の利用料を支払います。料金は施設によって異なりますが、5,0003万円程度が一般的です。施設によっては「土日限定プラン」や「ルーム会員プラン」など、複数のプランが用意されている場合もあります。

料金が高額なプランほど、サービス内容が充実する傾向にあります。

また、月額会員制であれば利用回数に関わらず料金が一定なので、より多く利用した方がお得になります。コワーキングスペースごとに料金や提供されるサービスが異なるため、事前によく比較して選びましょう。

 

ドロップイン(一時利用)

ドロップインは「今から2時間だけ利用する」といったように、必要なときだけ利用するシステムです。施設によって料金は異なりますが、1時間当たり300500円程度が一般的です。

短時間の利用であれば、月額会員制よりも費用を節約できます。さらに、ドロップインでは多くの場合、会員登録や入会金が不要です。

ただし、一定の利用回数や時間を超えると、月額会員制の方が経済的になることがあります。また、ドロップインは月額会員制に比べて利用できるサービスや設備に制限がある場合もあります。これらを考慮し、どちらの方が自身のニーズに合っているか、事前に比較検討すると良いでしょう。

 

コワーキングスペースを利用する際の流れ

コワーキングスペースを利用する際には、事前に流れを理解しておくとスムーズです。ここでは、一般的なコワーキングスペースの利用手順について紹介します。

 

受付、申し込み

まずは、受付手続きを行います。通常、事前の予約は必要ありません。

初めて利用する場合、月額プランを希望する方は会員登録が必要ですが、ドロップイン(一時利用)であれば会員登録不要の施設も多いです。

 

利用

フリーアドレス制の場合は、好きな席を利用できます。

施設によっては、フリードリンクや軽食の自動販売機が設置されている場合もあります。席を離れる際には、パソコンをロックし、財布やスマートフォンなどの貴重品は常に持ち歩くことをおすすめします。

有料のサービスや利用時間に制限がある設備もあるため、事前に確認しておきましょう。

 

退室

退室時には、入室時に受け取った伝票や会員証を提示します。

月額会員制で有料サービスを利用した場合や、ドロップインで後払いの場合は、体質時に料金の支払いを行います。施設によっては、現金以外にクレジットカードやキャッシュレス決済での支払いが可能です。

 

まとめ

コワーキングスペースは、低予算で快適な仕事場を確保できるだけでなく、新たな人脈を築いたり、打ち合わせや会議に活用できたりします。

利用方法は、月額会員制とドロップイン(一時利用)の2つがあり、自身の都合に合わせて選ぶことができます。

また、コワーキングスペースを利用することで、仕事の生産性やクオリティの向上にもつながるでしょう。興味のある方は、ぜひこの機会に利用を検討してみてください。

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