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コワーキングスペースのドロップインとは?特徴や料金相場、利用手順を紹介

コラム

2024.09.26

コワーキングスペースの利用を考えている方の中には、「ドロップインって何?」「料金相場やメリットは?」といった疑問を持つ方もいるでしょう。

ドロップインを利用すれば、契約や予約が不要で、自分のペースでコワーキングスペースを使えます。

この記事では、ドロップインの意味や特徴、メリット・デメリット、料金相場、利用手順について解説します。

コワーキングスペースを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

コワーキングスペースのドロップインとは?

コワーキングスペースのドロップインとは?

ドロップインとは、コワーキングスペースの利用形態の一つで、必要な時間だけ利用できるプランです。月額契約ではなく、「1時間円」など時間単位で料金を支払い、短時間利用することができます。

料金は施設によって異なり、「1円」といった日単位のプランが提供されている場合もあります。

ドロップインを利用することで、自分のペースに合わせて、コワーキングスペースを必要なときだけ柔軟に利用できます。

コワーキングスペースの料金プランは「ドロップイン」と「月額会員」 

コワーキングスペースの利用方法は、大きく分けてドロップインと月額会員の2つがあります。

ドロップインが一時利用であるのに対し、月額会員は定額料金を支払い、コワーキングスペースを継続的に利用するプランです。

月額会員の主な特徴は、以下のとおりです。

 

・席が確保されている

・時間を気にせず利用できる

・ドロップインより多くのサービスが利用できる

 

月額会員は席が確保されていることが多く、いつでも自由に利用可能です。また、ドロップインでは時間単位で料金が発生しますが、月額会員は定額制なので時間を気にせず利用できます。さらに、月額会員向けに多くのサービスを提供している施設もあります。

ただし、月額会員として利用する際には、契約や予約の手続きが必要です。

ドロップインのメリット

ドロップインのメリット

ドロップインを利用すれば、契約や予約なしでコワーキングスペースを気軽に使えるため、外出先で仕事場が必要なときにも便利です。

ドロップインのメリットを理解すれば、魅力が明確になり、自分に合うかどうか判断しやすくなります。

ここでは、ドロップインのメリットについて見ていきましょう。

気軽に使える

ドロップインのメリットは、手軽にコワーキングスペースを利用できる点です。利用した時間分だけ料金が発生するため、無駄がなく、必要なときにだけ使えます。

また、事前の契約や定額制のような支払いがないため、「利用しなければならない」というプレッシャーも感じることはありません。

自由なペースで利用できる

ドロップインのもう一つのメリットは、自由なペースで利用できる点です。月額会員の場合、「月額円支払っているので、週日利用しないと元が取れない」となり、経済的な理由で無理に利用することがあります。これがストレスになることもあります。

ドロップインなら「月1回」や「年に23回」など、本当に必要なときだけ利用できるため、自分のペースで無理なく使うことが可能です。

契約や予約が不要

月額会員の場合、事前の契約や予約が必要なことが多く、手続きが煩わしいと感じることもあります。

しかし、ドロップインは契約や予約なしで利用できることがほとんどです。必要なときにコワーキングスペースを訪れて受付すれば利用できます。「予約するのが面倒だな」「予約しているので行かないと」といった心配もありません。

お試し利用が可能

ドロップインは1時間単位で利用できるため、お試し利用に最適です。

「コワーキングスペースを利用するか検討したい」「いくつかの施設を比較したい」という場合に、ドロップインで実際に体験することで判断がしやすくなります。月額会員しか選択肢がない場合は、お試し利用ができず判断が難しくなることもあります。

ドロップインを利用することで、コワーキングスペースのメリットやデメリット、その施設の魅力を実際に確認することが可能です。

出張や旅行先でも利用できる

ほとんどのコワーキングスペースで、ドロップインでの利用が可能です。そのため、出張や旅行中でも、外出先で仕事をする場所としてコワーキングスペースを利用できます。

たとえ自宅からパソコンなどを持ってきていなくても、コワーキングスペースには仕事に必要な環境が整っているので安心です。また、初めて利用するコワーキングスペースでは、「窓から海が見える」「自然に囲まれている」など、いつもとは違う雰囲気を楽しみながら仕事ができるかもしれません。

ドロップインのデメリット

ドロップインには、利用頻度によっては月額会員よりも費用負担が増えることや、施設に行っても席が確保できない可能性があるといったデメリットがあります。

メリットだけでなく、デメリットも理解しておくことが大切です。

ここでは、ドロップインのデメリットについて説明します。

月額会員より割高になることがある

コワーキングスペースを頻繁に利用する場合、月額会員よりドロップインのほうが割高になることがあります。

そのため、利用回数が多い場合は、事前にドロップインと月額会員のコストを比較しておきましょう。「月に何時間(何日間)以上利用する場合はドロップイン(または月額会員)が得か」を把握しておくと役立ちます。

混雑で利用できないことがある

ドロップインのデメリットの一つは、混雑時に利用できないことがある点です。ドロップインは一時利用のため、席は確保されていません。

そのため、人気のコワーキングスペースや混雑する時間帯では、席が空いていないことがあります。

席の確保が心配な場合は、月額会員として利用するか、利用者の少ないコワーキングスペースを選ぶとよいでしょう。

サービスの利用範囲が限られる

サービスの利用範囲が限られる点も、ドロップインのデメリットです。

例えば、月額会員はコピー代が無料、フリードリンク付きといった施設もありますが、ドロップインでは有料になることがあります。また、月額会員ならゲストを無料で招待でき、打ち合わせなどを行える施設もあります。

月額会員とドロップインでは、サービス内容に差があるコワーキングスペースが多いです。

ドロップインの料金相場 

ドロップインの料金相場は、1時間あたり300700円程度です。施設によっては「1日最大3000円」といった複数時間利用する場合の上限額が設定されていることもあります。

料金は各コワーキングスペースで異なり、一般的に地方よりも都市部の施設のほうが高めです。

ドロップインが向いている人

ドロップインがどのような人に向いているかを知っておくと、自分に合っているかを判断する際に役立ちます。

ここでは、コワーキングスペースのドロップインが向いている人の特徴を紹介します。

コワーキングスペースをあまり利用しない人

コワーキングスペースをあまり利用しない人には、ドロップインが適している可能性があります。

ドロップインは利用する際のみ料金が発生するシステムで、月額会員のような定額制ではないためです。そのため、コワーキングスペースを利用しない場合は費用が一切かかりません。

余計なコストがかからず、「契約しているから利用しないと」というプレッシャーもないので、コワーキングスペースをあまり利用しない人はドロップインを選択したほうがよいでしょう。

いろいろな場所で仕事をしたい人

「その日の気分で利用するコワーキングスペースを変えたい」「図書館やカフェ、コワーキングスペースなど、さまざまな場所で仕事をしたい」と考える人には、ドロップインがおすすめです。

ドロップインなら、特定のコワーキングスペースに縛られることなく、その日の気分や移動先に応じて、自由に仕事場所を選ぶことができます。

お試しで数回使用してみたい人

お試しでコワーキングスペースを利用したいなら、ドロップインがおすすめです。ドロップインは利用時間に応じた料金で、リーズナブルに利用できます。

月額会員ではないため、実際に利用してみて「やっぱり自宅がいい」「他のコワーキングスペースのほうが合う」と感じたら、すぐに利用をやめることができます。

「コワーキングスペースで集中できるか確認したい」「他の施設と比較してみたい」という場合は、ドロップインで気軽に試してみましょう。

ドロップインが向いていない人

ドロップインが向いている人だけでなく、向いていない人の特徴を把握することで、自分に合った利用方法を見極めやすくなります。

ここでは、ドロップインが向いていない人の特徴について見ていきましょう。

コワーキングスペースを頻繁に利用したい人

頻繁にコワーキングスペースを利用する場合、ドロップインは向いていない可能性があります。

利用頻度が高いと、ドロップインは月額会員よりも割高になりがちで、提供されるサービスも少ない場合があるためです。

そのため、頻繁に利用するなら月額会員がおすすめです。定額で利用できるため、使うほど1時間あたりのコストが下がります。さらに、サービスも充実しています。

コワーキングスペースの利用頻度が高くなりそうな場合は、月額会員を検討してみましょう。

必ず席を確保したい人

コワーキングスペースで必ず席を確保したいなら、ドロップインよりも月額会員のほうがよいでしょう。

ドロップイン利用では、席の保証がないため、特に人気の施設や混雑する時間帯には席がないことがあります。そのため、せっかく訪れても席が空くまで待たされ、時間を無駄にしてしまう可能性があります。

月額会員なら予約制や専用席となり、席を確保しやすいため、安心です。

多くのサービスを利用したい人

コワーキングスペースのサービスを最大限に利用したいなら、ドロップインは不向きかもしれません。

コワーキングスペースには、フリードリンク、シャワー、会議室、登記、プリンター、個室、郵便受取・転送、ロッカーなど多様なサービスがありますが、ドロップインでは月額会員よりも利用できるサービスが少ないことが一般的です。

月額会員は無料で利用できるサービスも、ドロップインでは追加料金がかかる場合があります。

多くのサービスを利用したい場合は、月額会員を検討するのがよいでしょう。

ドロップイン利用時の注意点

ドロップインでコワーキングスペースを利用する前に、注意点を確認しておくことが大切です。注意点を把握していないと、利用が難しくなったり、後悔したりする可能性が高まります。

ここでは、ドロップイン利用時の注意点を見ていきましょう。

席が確保できないことがある

ドロップインを利用する際は、席が確保できない可能性に注意が必要です。コワーキングスペースに到着しても、ドロップインでは席が保証されていないため、空席がなく利用できない場合があります。

特に出張や旅行で遠方のコワーキングスペースを利用する場合、席が空いておらず、周辺にカフェなどもないと、仕事をする場所が見つからないこともあります。

席が空いているか不安な場合は、事前に空席状況を確認しましょう。また、頻繁に利用する場合は、月額会員の検討もおすすめです。

施設ごとに料金やサービスが異なる

一般社団法人 大都市政策研究機構の調査によれば、全国のコワーキングスペースの数は2,129施設(202212月時点)です。

国内のコワーキングスペースは非常に多く、競争も激しいため、料金やサービス内容は施設ごとに異なります。

そのため、安易に利用先を決めると、「他の施設より料金が高かった」「サービスが期待外れだった」「利用者の雰囲気が合わなかった」などで後悔する可能性があります。

コワーキングスペース選びで失敗を避けるためには、複数の施設を比較したり、ドロップインでお試し利用をしたりすることが大切です。

参考:一般社団法人 大都市政策研究機構「日本のコワーキングスペースの拡大(2022年12月版)

会議や打ち合わせに不向きな施設もある

一部のコワーキングスペースは、会議や打ち合わせに向かない場合があるため、注意が必要です。

個室がないオープンな環境だと、会話が他人に聞こえたり、雑音が気になったりすることがあります。情報漏えいのリスクが生じ、信頼関係に影響を与える恐れがあります。

会議や打ち合わせの際は、会議室や個室があるコワーキングスペースを選ぶことが大切です。

ドロップインの利用手順

コワーキングスペースのドロップイン利用手順を事前に把握しておけば、当日の利用がスムーズになります。

手順は比較的簡単なので、初めての方でも安心です。

1.利用したいコワーキングスペースを探す

まずは、利用したいコワーキングスペースを探しましょう。

コワーキングスペースは数多く存在し、各施設で特徴が異なります。

立地、料金、サービス、雰囲気、口コミなどを比較し、自分に合ったコワーキングスペースを選ぶことが大切です。

2.受付を済ませる

コワーキングスペースに到着したら、ドロップイン利用の旨を伝え、案内に従って受付を行います。

施設によっては、会員登録が必要な場合や、料金が先払いとなる場合もあります。

3.コワーキングスペースを利用する

受付を済ませたら、コワーキングスペースを利用しましょう。

施設ごとにドロップインで利用できるサービスが異なり、フリードリンクやロッカーが有料の場合もあります。

事前に利用可能なサービスを確認しておくことが大切です。

4.料金を支払う

作業が終わったら、チェックアウトして料金を支払いましょう。

多くの施設でクレジットカードやバーコード決済が利用可能です。事前に利用できる支払い方法を確認しておくと、スムーズに手続きできます。

まとめ

ドロップインなら、契約や予約が不要で、1時間単位で気軽に利用できます。旅行や出張先での仕事場の確保にも便利です。

ただし、頻繁に利用する場合は月額会員より割高になりがちです。また、提供されるサービスが月額会員より少ないこともあります。

ドロップインのメリットとデメリットをよく理解し、月額会員と比較して、自分に合った利用方法を選びましょう。

興味があるコワーキングスペースがあれば、この機会にドロップインでお試し利用してみてください。

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